代表挨拶


はじめに、

 ベテランのキャンピングカーユーザーの方であれば、ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、私は過去に株式会社ファーストカスタムを経営しており、キャンピングカーの製造販売をしておりました。
 しかし、事業拡大の過程で海外取引販売の依存度を高めすぎて失敗。一度廃業しております。
 その節は関係者様に多大なご迷惑お掛け致しました事、深くお詫び申し上げます。

 その後、MAIN SOURCE(メインソース)株式会社という社名で新しく会社を立ち上げ、細々と修理や、他社様のキャンピングカー製作の御手伝いをさせて頂いておりました。一度失敗している私にとっては、最小限の人数で、最小限の仕事をして、皆が食べていければ良いと思っていたからです。

 ところが、私どもの過去のキャンピングカー造りに共感していただいた方々からの『もう一度造ってほしい』の声や、様々な支援や協力をうけて、もう一度挑戦すべく、新型キャンピングカー開発に着手いたしました。

 するとどうでしょう、迷惑をかけた相手先にもかかわらず、ほとんどの取引先が協力をしてくれ、時にはありがたいお言葉もいただき、何より大きな目標へと進みだしたことにより、スタッフ達が活き活きと工場の活気までもが違うのです。

 こうして新型キャンピングカーが発表出来るのも、取引先の皆様のご協力と、スタッフ達の情熱と努力があったからこそです。 この場を借りてお礼申し上げます。

 失敗でかけた迷惑は、前に進む事でしか取り返すことはできません。

 過去と正々堂々向き合う決意で【ファーストカスタム】を再び社名に起用し、MAIN SOURCE株式会社からFIRST CUSTOM株式会社へと社名変更いたしました。

 さて、この度発売を開始いたしますCBA-CC1は、前社より私どもが開発をしてきました事故時の安全性を考慮した「鋼製スペースフレーム」の採用はもとより、軽自動車から各種バンコンバージョン、代表作であったキャブコンのボレロVMAXやグランドロイヤル、バリュー・グランナー(4t車ベース)など、これまでに培った数多くの開発経験を最大限に活かし、当社の企業理念である「便利・夢・感動を与える物造りに挑戦する」を実行した「ちょうど良い日本サイズ」の商品です。

 多くのお客様から得たリアルな声から、実際の使われ方を分析し、新しい使い方「ニューノーマル」をコンセプトとして、

  • 車内は広く、日本の道路事情を考慮しサイズはコンパクトに。
  • 走行性能でストレスを感じさせない。
  • 事故時の安全性は可能な限り高める。
  • くつろぎの中心、ダイネットは広くゆったりと。
  • 車内調理は危険な火を使わない。
  • 食事は旅先のレストランが醍醐味。車内では大型冷蔵庫で食材を保管し電子レンジで簡単に。
  • 振動する車内で転がるゴミ箱を置かない。
  • 四季の寒暖差が激しい日本では空調を快適に。
  • 電源装置は可能な限り大容量で高性能に。
  • 走行性能と美しさの融合した車体デザイン。

 をテーマに基本として設計・開発いたしました。

 ファーストカスタムにとって、新たなる旅のスタートとなるCBA-CC1が、皆様にとって人生の旅における思いで作りの一助となれば幸いです。

 

FIRST CUSTOM株式会社
代表取締役 佐藤和秋